午後:債券サマリー 先物は続落、長期金利1.210%に上昇


 30日の債券市場で、先物中心限月3月限は続落。米利下げが当面見送られるとの思惑が広がったほか、きょう行われる日銀副総裁の講演に対する警戒感から売りが出やすかった。

 米連邦準備理事会(FRB)は29日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決め、声明文ではインフレ率が2%の目標に向けて進展しているとの文言を削除した。今後の利下げ時期についてはほとんど手掛かりを得られず、米長期金利は高い状態が続くとの見方が国内債の重荷となった。また、日銀の追加利上げ観測がくすぶるなか、氷見野良三副総裁の講演を前にタカ派的な姿勢を示す可能性も意識され、債券先物は午前10時10分ごろに140円84銭まで下押す場面があった。ただ、その後は月末を控えた持ち高調整とみられる買いが入ったことや、時間外取引で米長期金利が低下したことを手掛かりに下げ渋り。この日に実施された日銀の国債買い入れオペで、「残存期間5年超10年以下」の応札倍率が2.15倍(前回は2.49倍)と売り意欲が乏しい結果となったことも下支えとなった。

 先物3月限の終値は、前日比14銭安の141円01銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.020%上昇の1.210%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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