明日の為替相場見通し=ドルは上値の重い展開か


 今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)がドル買い材料にはならなかったことで上値の重い展開が続きそうだ。予想レンジは1ドル=154円00銭~155円00銭。

 米連邦準備理事会(FRB)は29日まで開いたFOMCで政策金利の据え置きを決め、声明文ではインフレ率が2%の目標に向けて進展しているとの文言を削除した。ただ、想定内の結果と受け止める投資家が多く、相場の方向性を決めるまでには至らなかった。日本時間今晩に開催される欧州中央銀行(ECB)理事会で利下げが決まり、ラガルド総裁がハト派姿勢を示せばユーロ売り・ドル買いが入り、対円でのドル買いに波及する可能性がある一方、10~12月期の米実質国内総生産(GDP)速報値で成長率が鈍化するようならドル買いは後退しそうだ。なお、日銀の氷見野良三副総裁はこの日の講演で、先行きの経済・物価・金融情勢次第としたうえで「日銀の見通しが実現していけば政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」などと述べた。発言内容に新味はないものの、追加利上げ観測がくすぶっていることがドル円相場の重荷となるだろう。

出所:MINKABU PRESS


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