東京株式(大引け)=99円高、米株安で朝方軟調も半導体関連を軸に切り返す


 30日の東京株式市場は半導体セクターの主力株をはじめ広範囲に買いが入った。朝方は日経平均株価が下落して始まったが、その後は方向感が定まらない中も下値を切り上げる展開となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比99円19銭高の3万9513円97銭と続伸。プライム市場の売買高概算は17億5908万株、売買代金概算は4兆4964億円。値上がり銘柄数は1093、対して値下がり銘柄数は492、変わらずは54銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方は売りが先行した。前日の米国株市場で主要株価指数が軟調だったほか、個別にエヌビディア<NVDA>が再び下値模索の動きとなったことで、買い手控えムードが強かった。注目されたFOMCでは利下げは見送られたが、これについては事前に織り込まれていたものの、声明文がタカ派寄りであったとの見方が全体相場の重荷となりセンチメントが悪化した。しかし、東京市場では前日に好決算を発表したアドバンテストが買い直され、これが起点となってその他の半導体主力株にもショートカバーを誘発、全体相場を押し上げる背景となった。日経平均は寄り後早々にこの日の安値をつけ、その後は手掛かり材料難のなか上下に揺れながらも下値を切り上げる展開となった。値上がり銘柄数は1000を超え、全体の66%を占めている。

 個別では、断トツの売買代金をこなしたアドバンテスト<6857.T>が続伸したほか、ディスコ<6146.T>、東京エレクトロン<8035.T>なども買いが優勢だった。フジ・メディア・ホールディングス<4676.T>も上値追いが続いている。IHI<7013.T>が商いを伴い上値を伸ばし、ディー・エヌ・エー<2432.T>も上昇した。任天堂<7974.T>が高く、野村マイクロ・サイエンス<6254.T>、ノジマ<7419.T>が急騰。NJS<2325.T>、プレステージ・インターナショナル<4290.T>、AREホールディングス<5857.T>なども値を上げた。

 半面、ソフトバンクグループ<9984.T>が軟調なほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも冴えない。ルネサスエレクトロニクス<6723.T>が安く、キーエンス<6861.T>の下げも目立つ。マキタ<6586.T>が急落、FIG<4392.T>、ユーグレナ<2931.T>、ベステラ<1433.T>なども安い。Appier Group<4180.T>も大きく利食われた。

出所:MINKABU PRESS


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