大阪製鉄は後場急落、自社株TOBに日本製鉄応募も親子上場維持で失望売り◇


 大阪製鐵<5449.T>は後場に急落した。同社は31日午後1時、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算とともに、自己株式の取得を目的とした株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。同社の筆頭株主の日本製鉄<5401.T>が応募する。買付価格は1株2450円とし、2月13日の大阪製鉄株の終値から10%ディスカウントした金額が2450円を下回る場合は、「当該下回る金額」を買い付け価格とする。買付予定数は900万株で、取得総額の上限は220億5000万円。2月17日に買い付けを始める予定。買付予定数に相当する株式数の取得を条件に、自己株式1236万699株(発行済み株式総数の29.24%に相当)を4月15日に消却する。日本製鉄が900万株を売却した際、同社の大阪製鉄に対する議決権比率は56.1%(消却後ベース)に低下する見通し。大阪製鉄株を保有するアクティビストのストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)は昨年11月、日本製鉄に対し、大阪製鉄の完全子会社または吸収合併を求める書簡を送付していた。ディスカウントTOBによる自社株買い後も、大阪製鉄は日本製鉄の子会社のままとなるため、親子上場解消に向けた日本製鉄によるTOBと、その際の株価へのプレミアム幅を巡る期待が後退する形となった。大阪製鉄の資本効率の向上につながると受け止めた投資家の買いが一巡した後は、売り圧力が一気に高まった。

(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS


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