外為サマリー:一時154円00銭台に軟化、日銀の追加利上げを意識


 31日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=154円29銭前後と前日の午後5時時点に比べて25銭程度のドル安・円高となっている。

 30日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=154円29銭前後と前日に比べて90銭強のドル安・円高で取引を終えた。米10~12月期実質国内総生産(GDP)速報値の鈍化を受けて153円79銭まで下押す場面があったものの、個人消費は堅調だったことから下げ渋った。

 ただ、前日に米長期金利が低下したことで日米金利差の縮小が意識されやすく、この日の東京市場もドル売り・円買いが優勢となっている。また、総務省が朝方発表した1月の東京都区部の消費者物価指数で、変動の大きい生鮮食品を除く総合が前年同月比2.5%上昇と3カ月連続で伸び率が拡大し、日銀による早期の追加利上げを後押しすると受け止められたことが円買い材料となっている面もあるようだ。きょうは日銀の植田和男総裁が衆院予算委員会に出席する予定で、タカ派的な発言への警戒感もあり、ドル円相場は午前9時00分すぎに一時154円02銭をつけた。一方、欧州中央銀行(ECB)が30日の理事会で4会合連続となる利下げを決めたほか、ラガルドECB総裁が記者会見で利下げ継続を示唆したことからユーロが軟調な動きとなっている。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0387ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0040ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=160円28銭前後と同85銭程度のユーロ安・円高で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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