東京株式(大引け)=33円高、後場切り返すも方向感定まらず上値重い地合い


 5日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買いが広がったものの、日経平均の上値は重かった。外国為替市場で円高が進んだことで買い手控えにつながった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比33円11銭高の3万8831円48銭と小幅続伸。プライム市場の売買高概算は21億9328万株、売買代金概算は4兆7836億円。値上がり銘柄数は940、対して値下がり銘柄数は645、変わらずは55銘柄だった。

 きょうの東京市場は、朝方は前日の米株高を引き継いで買い優勢のなかスタート。米国ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の強さが目立ったことから、東京市場でも寄り付きは半導体関連など輸出ハイテク株に追い風となった。しかし、その後は円高などを背景に上値の重い展開となり、徐々に売り優勢に変わった。今週に石破首相とトランプ米大統領との日米首脳会談が予定され、この内容を見極めたいとの思惑も様子見ムードにつながった。しかし、日経平均は前引け時点ではマイナス圏に沈んでいたが、後場中ごろにトヨタの好決算が発表され、これを契機に浮揚力が働いた。日経平均はその後も方向感なくもみ合ったものの、結局小幅上昇して引けている。値上がり銘柄数は全体の57%を占めたが、売買代金上位10傑をみると半導体関連や防衛関連など下げている銘柄が多い。

 個別では、売買代金トップとなったトヨタ自動車<7203.T>が高く、ホンダ<7267.T>も商いを伴い高い。ソフトバンクグループ<9984.T>が堅調、任天堂<7974.T>も強さを発揮した。パナソニック ホールディングス<6752.T>が急騰、日本郵船<9101.T>など海運株への買いも目立つ。古河電気工業<5801.T>も値を上げた。プロトコーポレーション<4298.T>、東京精密<7729.T>がストップ高を演じたほか、イリソ電子工業<6908.T>が値を飛ばし、バンダイナムコホールディングス<7832.T>、タカラスタンダード<7981.T>なども急伸をみせた。

 半面、ディスコ<6146.T>、レーザーテック<6920.T>が冴えず、三菱重工業<7011.T>、IHI<7013.T>も軟調な値動きだった。三菱電機<6503.T>、三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>などの下げも目立つ。イビデン<4062.T>がストップ安に売り込まれ、中国塗料<4617.T>、バリューコマース<2491.T>も大幅安。横河電機<6841.T>、BIPROGY<8056.T>が急落した。ニチレイ<2871.T>の下落も目を引いた。

出所:MINKABU PRESS


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