日本製鉄が3日続伸、4~12月期最終利益18%減も通期計画超過で収益性に評価も


 日本製鉄<5401.T>が3日続伸した。同社は6日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比1.3%減の6兆5524億9800万円、最終利益は同17.9%減の3620億7700万円だった。減収減益決算となったものの、最終利益は通期計画を上回って着地した。世界的な鋼材需要の低迷と、鋼材不況の悪化を背景に、鉄鋼業界の先行きに対する慎重な見方が広がるなか、同社の決算については、他の鉄鋼メーカーと比較して高い収益性が示されたと市場では受け止められている。米国時間6日にトランプ米大統領がUSスチール<X>の最高経営責任者(CEO)と面会したと伝わり、同社の買収計画を巡る影響に注目が集まるなか、業績評価の買いが優勢となったようだ。

 なお、同社は保有する神戸製鋼所<5406.T>株の全てとなる1073万4500株を売却すると公表した。資産圧縮による資本効率の向上が目的。売却時期は市場の動向を見極めてうえで判断する。国際会計基準(IFRS)を採用する日本製鉄は、連結業績において当期利益への影響はないとした。神戸鋼も同日の取引終了後、保有する日本製鉄株の全てとなる674万4000株を売却すると発表した。売却時期は日本製鉄と同様、市場の動向を見極めたうえで判断する方針。現時点で売却時期は未定のため、神戸鋼は今期の業績には織り込んでいない。神戸鋼の株価は下落している。

 (注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS


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