午後:債券サマリー 先物は続落、長期金利一時1.320%に上昇


 10日の債券市場で、先物中心限月3月限は続落。朝方の買いが一巡したあとは、米長期金利の上昇や日銀の追加利上げ観測を背景に売りが優勢となった。

 「トランプ米大統領は9日に大統領専用機で記者団に対し、鉄鋼とアルミへの関税は全ての国からの輸入に適用されると発言した」と伝えられるなか、貿易摩擦を警戒した買いが先行。また、日米首脳会談を波乱なく通過した安心感もあり、債権先物は朝方に140円17銭まで上伸する場面があった。ただ、7日に発表された1月の米雇用統計で労働市場の底堅さが示され、同日の米長期債相場が続落(金利は上昇)したことが重荷となり国内債への買いは続かず。トランプ関税による米インフレ圧力の高まりが意識されやすいことや、国内の賃金上昇が日銀の利上げを後押しするとの思惑が根強いことも影響し、先物は午前10時40分すぎに一時139円91銭まで軟化した。その後は下げ渋る動きとなったものの、新規の取引材料が乏しいことや、あすの祝日を控えて持ち高を一方向に傾ける動きは限られ戻りは限定的だった。

 先物3月限の終値は、前週末比3銭安の140円02銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時1.320%と約13年10カ月ぶりの高水準をつけ、午後3時時点では前週末比0.015%上昇の1.315%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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