午後:債券サマリー 先物は大幅続落、長期金利は1.340%と14年ぶり高水準


 12日の債券市場で、先物中心限月3月限は大幅続落した。国内休場中の米長期金利の上昇(債券価格の下落)が重荷となった。日銀の利上げの到達点(ターミナルレート)が従来の市場の想定よりも切り上がる可能性が意識され、債券売りが一段と加速した。

 この日は新発5年債利回りが節目の1.000%に到達し、16年4カ月ぶりの高水準をつけた。新発2年債利回りも一時0.800%に上昇。日銀の追加利上げ観測が中期債に対する売り圧力を強めた。財務省は10年物価連動国債入札を実施。応札倍率は前回入札から低下し、弱めの結果と受け止められた。入札結果を受けて買い手控えムードが一段と強まり、先物は午後に下げ幅を拡大。一時139円76銭まで下げた。

 日銀の植田和男総裁は衆院財務金融委員会において、国債買い入れ策について、予見可能な形で減額をすることが適切だとの認識を示した。今年6月に、これまでの減額計画の実行状況について評価を行い、来年4月以降の方針を検討するという。債券市場の反応は総じて限られた。

 先物3月限は前営業日比23銭安の139円79銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は1.340%に上昇。2011年2月以来、14年ぶりの高水準をつけた。

出所:MINKABU PRESS


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