東京株式(大引け)=497円高、SQ前日に先物主導の仕掛け的な買い


 13日の東京株式市場は好決算銘柄を中心に広範囲にリスクを取る動きが広がった。日経平均株価は先物主導で上げ足を強め一時600円強上昇する場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比497円77銭高の3万9461円47銭と大幅高で3日続伸。プライム市場の売買高概算は20億3238万株、売買代金概算は4兆9684億円。値上がり銘柄数は1260、対して値下がり銘柄数は337、変わらずは43銘柄だった。

 きょうの東京市場は終始買い気の強い地合いとなり、幅広い銘柄に投資資金が流れ込んだ。前日の欧州株市場では独DAXが最高値に買われたのをはじめ総じて堅調だったが、米国株市場では1月の消費者物価指数(CPI)発表を受け、米長期金利が上昇しNYダウが下落した。東京市場は気迷いムードが漂うなかも、為替市場の円安進行が追い風となってリスクオンに傾いた。オプションSQ算出をあすに控え先物主導の仕掛け的な買いが入り、日経平均を押し上げる格好に。また、トランプ米大統領が間に入り、ロシアとウクライナの戦争終結に向けた交渉が進展するとの見方が広がったこともセンチメント改善に寄与した。業種別では内需株に高いものが目立ち、33業種中29業種が上昇した。値上がり銘柄数はプライム市場全体の77%を占めたが、売買代金は大活況だった前日を下回り5兆円台に届かなかった。

 個別では、アドバンテスト<6857.T>や、ディスコ<6146.T>、レーザーテック<6920.T>などが堅調だったほか、IHI<7013.T>、川崎重工業<7012.T>なども上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>がしっかり、ファーストリテイリング<9983.T>は大きく水準を切り上げた。任天堂<7974.T>も頑強な値動きに終始した。三井海洋開発<6269.T>、gumi<3903.T>、トレンドマイクロ<4704.T>、エイチワン<5989.T>、GMOインターネット<4784.T>、楽天銀行<5838.T>などがストップ高に買われ、日本板硝子<5202.T>も大幅高。

 半面、売買代金トップとなったフジクラ<5803.T>が売りに押され、同2位の古河電気工業<5801.T>は大きく売り込まれた。ソフトバンクグループ<9984.T>も大幅に下値を探る展開。リクルートホールディングス<6098.T>の下げも目立つ。Sun Asterisk<4053.T>、I-ne<4933.T>が急落、日揮ホールディングス<1963.T>、タカラトミー<7867.T>も大幅安。武蔵精密工業<7220.T>も大きく水準を切り下げた。

出所:MINKABU PRESS


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