来週の為替相場見通し=日銀委員の講演やFOMC議事要旨を注視


 来週のドル円相場は、19日に予定される高田創日銀審議委員の講演と米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が注目される。予想レンジは1ドル=151円00銭~154円50銭。

 日銀の田村直樹審議委員が6日に「現在0.5%程度の政策金利を25年度後半には少なくとも1%程度まで引き上げることが必要」との見解を示したことで、高田審議委員の発言に市場の関心が集まっている。タカ派的と受け止められれば、追加利上げの思惑が一段と強まり、為替は円高方向に振れる可能性がある。ただ、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は12日の下院金融サービス委員会で「当面は引き続き制約的な政策を維持したい」と述べていることから積極的にはドルを売りにくい。19日に公表される1月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、緩和に慎重との見方が改めて広がればドルが買われる場面もあるだろう。

 なお、来週に海外で予定される主な経済指標は、17日に12月のユーロ圏貿易収支、18日に2月のユーロ圏ZEW景況感調査と2月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数、19日に1月の米住宅着工件数、20日に2月の米フィラデルフィア連銀製造業景気指数と1月の米景気先行指標総合指数、21日に2月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値と2月の米PMI速報値など。国内では17日に10~12月期実質国内総生産(GDP)速報値と12月の鉱工業生産・確報値、19日に12月の機械受注と1月の貿易統計21日に1月の全国消費者物価指数(CPI)が公表される。

出所:MINKABU PRESS


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