<注目銘柄>=サイゼリヤ、中長期成長力は変わらず下値拾いのチャンス


 サイゼリヤ<7581.T>は、1月8日に発表した第1四半期(24年9~11月)連結決算で、営業利益が計画未達となったことから株価は急落していたが、売り一巡感から見直し機運が台頭している。

 第1四半期営業利益は39億1800万円(前年同期比13.3%増)と2ケタ増益となったが、期首予想の43億円を下回って着地した。中国本土の景気低迷により海外既存店売上高が減少したことに加えて、コメやチーズ、ワインなどの価格上昇で粗利益率が悪化したことが響いた。

 第1四半期の苦戦を受けて、上期営業利益予想の72億円(同21.3%増)の達成には黄色信号が灯ったようにみえるが、一方で順調な出店(通期113店舗の純増計画に対して第1四半期36店舗の純増)や国内既存店売上高の堅調な推移など好材料は多い。足もとの節約志向の高まりも、低価格イタリアンの同社にとってはプラスの影響の方が強い。

 また、中国本土の景気低迷は出店でプラス要因に働いており、好条件・好立地の物件が増えているほか、既存店舗も従来に比べ好条件で契約延長が容易になっている。中長期的にみればこれらはプラスに働き、同社の成長力に寄与しよう。

 会社側では25年8月期営業利益166億円(前期比11.7%増)を見込むが、同170億円強を見込む調査機関もある。26年8月期は同200億円乗せも期待できそうだ。(仁)

出所:MINKABU PRESS


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