来週の為替相場見通し=ドル円相場は底堅い展開か


 来週のドル円相場は、急ピッチで円高・ドル安が進んだ反動から底堅い展開となりそうだ。予想レンジは1ドル=149円00銭~152円50銭。

 日銀の植田和男総裁は21日の衆院予算委員会で、「長期金利が急激に上昇するという例外的な状況になれば、機動的に国債買い入れ増額などを実施する」と述べた。更なる国内金利の上昇を牽制したかたちで、足もとでは日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りがいったん後退している。同日にはドル円相場が一時149円29銭と昨年12月上旬以来の円高・ドル安水準をつけており、円の買い持ち高を調整する動きが出やすいだろう。ただ、国内物価指標の伸びが加速していることから、日銀の早期追加利上げ観測はくすぶったまま。28日に発表される2月の東京都区部消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る内容となれば円が再び買われる可能性がある。

 一方、米連邦準備理事会(FRB)が19日に公表した1月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、参加者が利下げ継続に慎重な姿勢をみせていることが明らかになった。27日発表の米10~12月期実質国内総生産(GDP)改定値や28日発表の米1月個人消費支出(PCE)が強い結果となった場合、値ごろ感のあるドルの買い戻しが進むだろう。

 このほか来週の海外で予定される主な経済指標は、24日に1月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値、25日に10~12月期のドイツGDP改定値と2月の米消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、26日に1月の米新築住宅販売件数、27日に1月の米耐久財受注と1月の米住宅販売保留指数、28日に2月のドイツCPI速報値と2月の米シカゴ購買部協会景気指数など。国内では25日に1月の企業向けサービス価格指数、28日に1月の鉱工業生産・速報値が公表される。

出所:MINKABU PRESS


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