午前:債券サマリー 先物は急伸、日銀総裁発言で 長期金利1.435%に低下


 21日午前の債券市場で、先物中心限月3月限は急伸した。日銀の植田和男総裁が同日の衆院予算委員会で、長期金利が急激に上昇するといった例外的な状況になれば、機動的に国債買い入れ額の増加などを実施するとの考えを表明した。発言を受けて、金利の上昇(債券価格の下落)を見込んで売り持ち高を積み上げていた投資家の買い戻しが入った。

 前日に植田総裁は石破茂首相と会談した。会談後、記者団に対し、長期金利の上昇について話題には上らなかったと明らかにしたことで、債券市場では早期の利上げ観測が強まっていた。21日の答弁で植田総裁は、金利は基本的には市場において形成されることが基本だとの認識を示しつつ、金利が上昇しているなかでも、引き続き緩和的な金融環境が維持されている、などと述べた。

 朝方に総務省が発表した1月の消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除くコアCPIが前年同月比で3.2%上昇となった。伸び率は前月から拡大し、市場予想を上回ったことで、日銀の早期利上げシナリオを意識した債券売りを促した。

 先物3月限は前営業日比57銭高の139円51銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は一時1.455%に上昇した後、低下に転じ、足もとでは前営業日比0.005ポイント低い1.435%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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