午後:債券サマリー 先物は反落、2年債入札は弱い結果に


 27日の債券市場で、先物中心限月3月限は4営業日ぶりに反落。財務官発言で日銀の追加利上げが改めて意識されたほか、この日に実施された2年債入札が弱い結果だったことが影響した。

 26日の米長期債相場が6日続伸(金利は低下)した流れを引き継ぐかたちで始まったものの、債券先物は前日比6銭高の139円78銭で寄り付いたあと失速した。三村淳財務官が26日の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の討議後、「日銀の政策に対する市場の見方と齟齬(そご)はない」と述べたことが、日銀が今後も利上げを続けるとの思惑につながった様子。また、トランプ米大統領が26日に欧州連合(EU)からの全輸入品への関税を検討していると明らかにし、米国のインフレ圧力が強まるとの観測から時間外取引で米長期金利が上昇したことも国内債の重荷となった。午後に入って2年債入札の結果が分かると、債券先物は下げ幅を広げ一時139円27銭まで軟化。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が1銭3厘と前回(1月31日)の6厘から拡大し、投資家需要の強弱を反映する応札倍率が3.16倍と前回の4.06倍を下回ったことが嫌気された。

 先物3月限の終値は、前日比20銭安の139円52銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時1.405%に上昇し、午後3時時点で前日比0.025%高い1.390%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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