外為サマリー:持ち高調整のドル買い・円売りで149円80銭台を回復


 28日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=149円83銭前後と前日の午後5時時点に比べて60銭弱のドル高・円安となっている。

 トランプ米大統領が27日に自身のSNSで、延期していたカナダとメキシコへの追加関税を3月4日から課す方針を示し、中国に対しても追加で10%の関税を課すとしたことを受け、米国内のインフレ圧力が高まるとの見方から同日のニューヨーク市場でドル買い・円売りが優勢だった流れを引き継いだ。加えて、この日の朝方に総務省が発表した2月の東京都区部消費者物価指数で、生鮮食品を除く総合が前年同月比2.2%上昇と伸び率が前月(2.5%)から鈍化し、日銀の追加利上げ思惑がやや後退したこともあり、ドル円相場は午前9時00分ごろに150円10銭台まで上伸する場面があった。ただ、その後は日経平均株価が大幅安となるなかリスク回避的なドル売り・円買いが流入。日銀の内田真一副総裁が午前の衆院財務金融委員会で、日銀が重視する基調的な物価上昇率について「2%の物価安定目標に向けて徐々に高まってきている」と述べたことから利上げ継続も意識され、午前11時10分ごろには149円10銭近辺まで軟化する場面があった。とはいえ、午後は持ち高調整とみられるドル買い・円売りで持ち直す動きとなり、午後2時40分すぎには149円80銭台を回復した。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0388ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0090ドル弱のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=155円65銭前後と同70銭程度のユーロ安・円高で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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