3日の株式相場見通し=大幅反発か、米株急反騰受け不安心理改善


 3日の東京株式市場は前週末の急落の反動で日経平均株価は自律反発局面に移行し、3万7000円台半ばから後半を目指す動きとなることが予想される。前週末の欧州株式市場はアジア株全面安を引き継いで投資家のセンチメント低下が懸念されたものの、高安まちまちで下値では押し目買いの動きが観測され底堅さを発揮した。米国株市場を横にらみに取引後半は買いに厚みが加わり、ドイツの主要株価指数であるDAXはほぼ横ばいで着地し、仏CAC40や英FTSE100などは上昇して取引を終えた。一方、米国株市場では前半は上値が重い場面もあったが、後半は尻上がりに株価は上昇基調を強める展開となった。この日は注目されたPCEデフレーターの伸びが前月から減速したことで、米長期金利の低下が顕著となり、株式の相対的な割高感が薄れたことが買いの根拠となっている。NYダウは構成銘柄の90%以上の銘柄が値を上げた。ハイテク株も総じて強くナスダック総合株価指数は上昇率でダウを上回っている。ただ、同日行われたトランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の首脳会談では、激しい口論となるなど仲たがいで終わり協定の署名が行われなかった。これに伴う警戒ムードは拭い切れず、ダウ、ナスダック指数とも小幅下落する場面もあった。東京市場では前週末に先物主導で日経平均は想定外の急落に見舞われ、1100円も水準を切り下げたが、きょうは米株市場の大幅高を受け投資家心理が改善することが予想される。ウクライナ情勢が混沌としていることで地政学リスクはくすぶるが、足もとでは空売り筋の買い戻しが全体相場に浮揚力をもたらしそうだ。外国為替市場ではドルが買われ、足もと1ドル=150円台に戻すなど円安方向に振れていることも輸出セクターを中心にポジティブ材料となりやすい。

 2月28日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比601ドル41セント高の4万3840ドル91セントと3日ぶり急反発。ナスダック総合株価指数は同302.860ポイント高の1万8847.279だった。

 日程面では、きょうは2月の新車販売台数、2月の軽自動車販売台数など。海外では2月の財新中国製造業PMI、2月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)、2月の米ISM製造業景況感指数など。

出所:MINKABU PRESS


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