明日の為替相場見通し=ユーロの動きが焦点


 今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、ドイツ長期金利の急上昇を手掛かりとしたユーロ買いが続くかどうかが焦点となる。予想レンジは1ドル=147円80銭~149円00銭。

 ドイツの与野党が4日に国防費の増強などに向けて債務抑制策を緩和することで合意したことを受け、5日の欧州市場では国債増発の思惑からドイツの長期金利が急騰。6日の東京市場では約4カ月ぶりとなる水準までユーロ高・ドル安が進み、対円でもドルを売る動きが広がった。日本時間今晩には欧州中央銀行(ECB)理事会が開かれるが、市場の予想通り5会合連続の利下げが決まれば、ユーロは足もとで大幅高した反動が出るだろう。

 また、日本最大の労働組合の全国組織である連合が6日、25年春闘の賃上げ要求が32年ぶりに6%を超えたと発表したことで、日銀の追加利上げ観測が一段と強まるかにも注目。米国では今晩に前週分の新規失業保険申請件数、1月の貿易収支、24年10~12月期の労働生産性、1月の卸売在庫・売上高が公表されるが、内容次第では米景気の先行き不透明感が改めて意識される可能性がある。ただ、7日に2月の米雇用統計の公表を控え、一方向に持ち高を傾けにくいことからドル売りは限定的となりそうだ。なお、今晩には米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事がメディア主催のイベントで討議に参加する。

出所:MINKABU PRESS


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