6日の株式相場見通し=続伸、関税への警戒感後退による米株高に追随


 6日の東京株式市場は主力株中心に広範囲に買いが優勢となり、日経平均株価は続伸し3万7000円台後半まで水準を切り上げる展開となることが予想される。ここ上値を押さえる抵抗ラインとなっていた5日移動平均線を終値ベースで11営業日ぶりに上回る公算が大きい。前日は欧州株市場で独DAXが3.4%高と前の日の下げ分とほぼ同水準の急反発をみせたほか仏CAC40も1.6%高と切り返した。ドイツでは防衛力強化などに向けた拡張的な財政政策が経済浮揚効果をもたらすとの見方が広がり、防衛関連や景気敏感株など幅広い銘柄に買いを誘導している。米国株市場でも午前中は上値が重く、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともにマイナス圏で推移する場面もあったが、午後の取引で買いの勢いが増し、漸次下値を切り上げる強調展開となった。NYダウは終値で500ドル近い上昇をみせたほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は上昇率でNYダウを上回った。トランプ米政権が前の日に発動したカナダとメキシコに対する関税について自動車を対象に1カ月の適用除外とすることを表明、貿易戦争に発展することを警戒していたマーケット心理が改善し、全体相場を押し上げた。また、この日に発表された2月の米ISM非製造業景況感指数が前月から上昇し事前コンセンサスを上回ったことから、米経済減速に対する警戒感が緩和されたことも株高を後押しする格好となった。東京市場では、前日に日経平均が前場は方向感なくもみ合ったものの、後場は買いが終始優勢だった。きょうは欧米株高を引き継ぎ上げ足を強めそうだ。ただ、今週末に2月の米雇用統計発表とパウエルFRB議長の講演を控えており、買い一巡後は目先筋の利益確定売りが上値を押さえる可能性もある。足もとで再び円高方向にふれていることも気がかりだ。

 5日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比485ドル60セント高の4万3006ドル59セントと大幅反発。ナスダック総合株価指数は同267.571ポイント高の1万8552.734だった。

 日程面では、きょうは対外対内証券売買契約、6カ月物国庫短期証券の入札及び30年物国債の入札、2月の輸入車販売、2月の車名別新車販売、2月の軽自動車販売、2月のオフィス空室率など。海外では1月の豪貿易収支、トルコ金融政策決定会合、ECB理事会の結果発表とラガルドECB総裁の記者会見、1月のユーロ圏小売売上高、1月の米貿易収支、1月の米卸売在庫・売上高、週間の米新規失業保険申請件数など。

出所:MINKABU PRESS


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