東京株式(大引け)=141円高、半導体株買われ反発も値下がり銘柄多い


 10日の東京株式市場は前週末の米株高を引き継ぎ、日経平均株価が反発。半導体関連株への買い戻しが利いて全体相場を押し上げたが上値も重かった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比141円10銭高の3万7028円27銭と反発。プライム市場の売買高概算は17億350万株、売買代金概算は4兆1743億円。値上がり銘柄数は656、対して値下がり銘柄数は928、変わらずは54銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前週末の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに買われたことを受け、日経平均は高く始まったが、その後はマイナス圏に沈む場面もあり不安定な値動きとなった。米株市場では発表された2月の米雇用統計の内容がコンセンサスに届かない弱い内容で、米経済減速への警戒感から取引前半は軟調に推移する場面もあった。しかし、後半はパウエルFRB議長が米経済に対する強気の見解を示し、これが買いを誘導している。東京市場では日経平均が前週末に800円以上の下落をみせたことで、目先リバウンド狙いの買いが優勢となった。ここまで上値指向を強めていた防衛関連は売られたものの、半導体関連株が総じて買い戻され、日経平均を押し上げている。ただ、値下がり銘柄数が値上がりを上回っている。売買代金も低調だった。

 個別では、久しぶりに売買代金トップとなったレーザーテック<6920.T>が大幅高に買われ、ディスコ<6146.T>も堅調。アドバンテスト<6857.T>もしっかり。ソフトバンクグループ<9984.T>が頑強な値動きをみせ、オリエンタルランド<4661.T>も値を上げた。古河電気工業<5801.T>が上昇し、SMC<6273.T>が物色人気。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>が急騰、東邦チタニウム<5727.T>も大幅高。内外トランスライン<9384.T>はストップ高となり、日本駐車場開発<2353.T>が商いを膨らませ値を飛ばした。

 半面、売買代金2位の三菱重工業<7011.T>が大幅安、IHI<7013.T>、川崎重工業<7012.T>など防衛関連の主力銘柄が揃って利食われた。任天堂<7974.T>が下値を試す展開となり、ソニーグループ<6758.T>も軟調。サンリオ<8136.T>の下げも目立った。ミダックホールディングス<6564.T>は値下がり率トップに売り込まれ、良品計画<7453.T>も急落。アイル<3854.T>、ハピネット<7552.T>、シンフォニア テクノロジー<6507.T>なども安い。

出所:MINKABU PRESS


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