東京株式(大引け)=235円安、一時3万6000円割れも後場急速に下げ渋る


 11日の東京株式市場は朝方から大きく売り優勢に傾き、日経平均株価は一時1000円を超える急落となったが後場に入ると漸次下げ渋る展開に。マイナス圏で着地したとはいえ高値引けとなった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比235円16銭安の3万6793円11銭と反落。プライム市場の売買高概算は22億4466万株、売買代金概算は5兆4820億円。値上がり銘柄数は418、対して値下がり銘柄数は1176、変わらずは44銘柄だった。

 きょうの東京市場は前場はリスク回避ムード一色に染まっていた。前日の米国株市場で米経済失速への懸念が高まり、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに急落、ナスダック指数の下落率は4%に達した。この流れを東京市場も引き継ぐ格好となった。加えて足もと急速にドル安・円高が進み、輸出セクターを中心に逆風環境が強く意識された。日経平均は1000円超の下落で一時3万6000円台を割り込む水準まで急落したが、前場取引中盤を境に戻り足に転じた。後場は押し目買いや空売り筋の買い戻しを誘発し、ほぼ一貫して下げ幅を縮小。大引けは3万6000円台後半まで水準を戻し、この日の高値で着地している。売買代金は5兆4000億円台と膨らみ、2月28日以来となる高水準だった。

 個別ではIHI<7013.T>、川崎重工業<7012.T>などが安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクが値を下げた。トヨタ自動車<7203.T>も下値を探った。フジクラ<5803.T>が軟調、ソフトバンクグループ<9984.T>も下落した。学情<2301.T>が値下がり率トップに売り込まれ、コニカミノルタ<4902.T>も急落、リログループ<8876.T>、ペプチドリーム<4587.T>などの下げも目立つ。セイコーグループ<8050.T>、富士通<6702.T>なども安い。

 半面、アドバンテスト<6857.T>、ディスコ<6146.T>など半導体製造装置関連が後場に入りプラス圏に切り返した。ファーストリテイリング<9983.T>もしっかり。ダイキン工業<6367.T>が頑強な値動きをみせ、アシックス<7936.T>なども上昇した。内外トランスライン<9384.T>がストップ高に買われ、MonotaRO<3064.T>、ビューティガレージ<3180.T>、GMOインターネットグループ<9449.T>も物色人気。

出所:MINKABU PRESS


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