米外為市場サマリー:一時146円60銭台に軟化、景気減速懸念で米金利低下


 10日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=147円27銭前後と前週末7日に比べて77銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=159円54銭前後と同82銭程度のユーロ安・円高だった。

 トランプ米大統領が9日放送のFOXニュースのインタビューで、米国の景気後退の可能性に関して問われた際に明確に否定せず、一定の経過期間が存在するとの認識を示した。「トランプ・リセッション」のシナリオが意識されるようになり、米国株は急落した。米国の関税政策を巡る不透明感がくすぶるなかで、米政府機関の一部閉鎖を避けるためのつなぎ予算の採決を控えていることも相まって、投資家のリスク許与が一段と低下。安全資産と位置付けられる米国債に資金を振り向ける投資家の姿勢が強まり、米金利が低下した。日米金利差が縮小に向かうとの見方から、ドル売り・円買いに拍車が掛かり、ドル円相場は一時1ドル=146円60銭台まで円高に振れた。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0834ドル前後と前週末7日に比べて0.0001ドル程度のユーロ高・ドル安。ほぼ横ばい圏内となった。ドイツの財政拡張策の実現に必要な憲法の改正に、与党第2党の緑の党が同意しないと伝わり、ドイツの長期金利の上昇が一服。ユーロの重荷となった。

出所:MINKABU PRESS


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