11日の株式相場見通し=急落、米株波乱受けリスクオフ一色に


 11日の東京株式市場は大きく売り優勢に傾き、日経平均株価は3万6000円台前半から場合によっては3万6000円台割れまで視野に入れる波乱展開が予想される。前日の欧州株市場は全面安に売り込まれたが、米国時間に入るとリスクオフの流れが加速した。NYダウは一時約1200ドルの急落で、終値はやや下げ渋ったものの900ドル近い下げとなった。更にハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の下げが際立ち、終値ベースで下げ幅は700ポイント超、率にして4%の暴落となった。トランプ政権の打ち出す関税政策に対する不透明感が強く、米経済のリセッション懸念が意識されリスク回避目的の売りが噴出した。トランプ米大統領が9日に景気後退への可能性を明確に否定しなかったことも投資家の不安心理を助長している。恐怖指数と称されるVIXも高騰、一時29.56まで上昇し昨年8月以来となる水準まで切り上がった。個別ではテスラ<TSLA>が15%を超える暴落となり、投資家の狼狽売りを誘っている。テスラは昨年12月の高値から既に半値以下となっている。きょうの東京市場では米株急落を受け、下値模索の動きが避けられない。今週末にメジャーSQ算出を控えていることで先物主導の仕掛け的な売りも予想されるところ。外国為替市場では一時1ドル=146円台後半まで円高が進む場面があり、輸出セクターを中心にネガティブに作用しそうだ。

 10日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比890ドル01セント安の4万1911ドル71セントと急反落。ナスダック総合株価指数は同727.900ポイント安の1万7468.321だった。

 日程面では、きょうは1月の家計調査、2月のマネーストック、24年10~12月期の国内総生産(GDP)改定値、2月の工作機械受注額速報値など。海外では2月の全米自営業者連盟(NFIB)中小企業楽観度指数、1月の米雇用動態調査(JOLTS)など。

出所:MINKABU PRESS


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