<注目銘柄>=リガクHD、半導体プロセス・コントロール機器を牽引役に中期成長が魅力


 リガク・ホールディングス<268A.T>の押し目は狙い場と考えたい。

 同社は昨年10月に上場したX線技術を中心とした分析・計測機器の開発・製造・販売会社。X線分析ソリューションの提供を通じて多様な研究開発ニーズに応える「多目的分析機器」、半導体製造におけるさまざまな品質テストの工程で利用される「半導体プロセス・コントロール機器」、X線技術以外の分析機器事業である「部品・サービス」の3事業を展開している。

 24年12月期の連結営業利益は183億6700万円(前の期比20.4%増)だった。多目的分析機器事業におけるアジアを中心としたグローバル市場でのシェア拡大や、半導体プロセス・コントロール機器事業におけるAI半導体に必要なGAA(Gate All Around)世代チップ用途などの新たな需要獲得が牽引役となった。

 25年12月期業績予想は、上期こそ前期の中国の補正予算案件の反動減で、多目的分析機器事業の苦戦が見込まれるものの、引き続き同事業における海外シェアの獲得が期待できる。また、半導体プロセス・コントロール機器事業での先端メモリでの投資回復やAI半導体チップ向けGPU/CPUの堅調な需要が追い風となるほか、生産能力拡大による案件獲得なども期待でき、下期からは再び業績拡大が見込まれる。営業利益は200億4900万円(前期比9.2%増)を予想。更に、27年12月期に調整後営業利益265億~275億円(24年12月期209億円)を目指す中期経営計画にも注目したい。(仁)

出所:MINKABU PRESS


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