午後:債券サマリー 先物は続落、日銀総裁発言を受け下げに転じる


 13日の債券市場で、先物中心限月6月限は続落。午前は前日に下落した反動から買いが優勢だったものの、午後は日銀の植田和男総裁の発言をきっかけに下げに転じた。

 前日に財務省が実施した20年債入札を無難に通過した安心感などから債券先物は買い戻しが先行。この日の時間外取引で米長期金利の上昇が一服したことも追い風となり、午前10時00分すぎには138円21銭まで上伸する場面があった。ただ、植田総裁が参院財政金融委員会で、マネタリーベースや日銀のバランスシート、日銀当座預金の規模について「現状はやや大き過ぎる」と述べたことや、基調的な物価上昇率について「現在はちょっと2%を下回っているが、景気が緩やかな回復を続けるもとで徐々に2%に向けて高まっていく」との見通しを示したことが伝えられると売りが流入。金融政策の正常化に前向きな発言をしたことで追加利上げが改めて意識されるなか、この日の安値で取引を終えた。

 先物6月限の終値は、前日比24銭安の137円75銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.025%上昇の1.545%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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