東京株式(大引け)=29円安、朝高後に伸び悩み終盤下げに転じる


 13日の東京株式市場は朝方はリスク選好の地合いで大きく上昇する場面があったが、その後は伸び悩み、後場に入ると値を消す展開となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比29円06銭安の3万6790円03銭と小幅反落。プライム市場の売買高概算は17億7519万株、売買代金概算は4兆4162億円。値上がり銘柄数は816、対して値下がり銘柄数は747、変わらずは75銘柄だった。

 きょうの東京市場は、朝方は買い先行した。前日の米国株市場でNYダウが軟調だったが、ハイテク株が総じて買われ、ナスダック総合株価指数は1%を超える上昇をみせた。2月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、これが買い安心感を誘った形だ。東京市場でも半導体関連や防衛関連などを中心に物色の矛先が向いたが、日経平均は一時500円強上昇したものの、その後は戻り売りに押される地合いとなった。植田日銀総裁が参院財政金融委員会で利上げに前向きともとれる発言をしたことから、ドル・円相場が円高方向に振れ、これが先物主導の売りを誘発した。取引終盤に日経平均は小幅ながら下げに転じた。なお、個別株は値上がり銘柄数の方が多く、TOPIXはわずかにプラス圏で取引を終えている。全体売買代金は前日とほぼ同水準だった。

 個別では、売買代金で断トツとなった川崎重工業<7012.T>が続伸したほか、売買代金2位に入ったアドバンテスト<6857.T>も上昇した。ディスコ<6146.T>が商い活況のなか大幅高に買われるなど半導体製造装置の一角が高い。三菱重工業<7011.T>も上値指向、IHI<7013.T>も買いが優勢だった。サンリオ<8136.T>が堅調、東京海上ホールディングス<8766.T>も頑強。ANYCOLOR<5032.T>はストップ高となり、ミガロホールディングス<5535.T>、ファーマフーズ<2929.T>なども値を飛ばした。gumi<3903.T>も大きく水準を切り上げた。

 半面、トヨタ自動車<7203.T>が軟調、ファーストリテイリング<9983.T>も冴えない。リクルートホールディングス<6098.T>、キーエンス<6861.T>なども売りに押された。ダイキン工業<6367.T>も利食われ、高圧ガス工業<4097.T>が大幅安、太陽誘電<6976.T>も大きく値を下げた。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>が利益確定売りに水準を切り下げ、村田製作所<6981.T>なども安い。

出所:MINKABU PRESS


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