午後:債券サマリー 先物は続伸、オペ結果で需給の引き締まりを意識


 17日の債券市場で、先物中心限月6月限は続伸。日銀による早期の追加利上げ観測がやや後退したほか、この日に実施された国債買いオペで需給の引き締まりが意識されたことが相場を押し上げた。

 一部で「日銀は18~19日に開く金融政策決定会合で、政策金利(無担保コール翌日物レート)を0.5%で据え置く見通し」と報じられたことや、商品券配布問題などで国内政治が混乱していることから日銀の金融政策正常化が遅れるとの思惑もあり、債券先物は買い優勢でスタート。前週末に連合が公表した25年春闘の第1回回答集計は平均賃上げ率が5.46%と高水準だったが、市場では想定の範囲内と受け止められ改めて利上げ観測が高まる状況にはならなかった。朝方の買いが一巡したあとは株高が影響するかたちでマイナス圏に沈む場面があったものの、下値では押し目買いが入り切り返し。オペ結果で「残存期間5年超10年以下」の応札倍率が2.85倍と前回(3.25倍)を下回ったことが分かると、売り意欲が和らいだとの見方を背景に先物は一時138円47銭まで上伸した。とはいえ、18~19日に日銀金融政策決定会合と米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれることから積極的には動きにくく、一段と上値を追う勢いには乏しかった。

 先物6月限の終値は、前週末比16銭高の138円30銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末比0.010%低下の1.505%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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