午後：債券サマリー 先物は小幅続伸、重要イベント控え上値重い
１８日の債券市場で、先物中心限月６月限は小幅続伸。米債券高を手掛かりに買い優勢で始まったが、１９日まで開かれる日米中銀会合の結果を見極めたいとして上値は重かった。
１７日発表のニューヨーク連銀製造業景況指数が悪化したことなどを背景に、同日の米長期債相場が反発（金利は低下）した流れが東京市場に波及。米ブルームバーグ通信が「日銀が１８～１９日に開く金融政策決定会合では、金融政策の維持が決まる見通し」と報じたこともあり、債券先物は朝方に一時１３８円４４銭まで上伸した。ただ、市場の関心は会合後に行われる植田和男総裁の記者会見に移っており、次第に模様眺めムードが台頭。日経平均株価が大幅に続伸したことも重荷で、午前１０時２０分すぎには１３８円１５銭まで下押す場面があった。その後は持ち直す動きとなったものの、日本時間きょう夜にトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領との電話協議が予定されているほか、米国時間あす１９日には米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）の結果発表とパウエル米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長の会見を控えていることから上値を買い上がる勢いには乏しかった。
先物６月限の終値は、前日比４銭高の１３８円３４銭となった。一方、現物債市場で１０年債の利回りは、午後３時時点で前日比０．００５％低下の１．５００％で推移している。
出所：MINKABU PRESS
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