18日の株式相場見通し=続伸、欧米株全面高を受け買い戻し続く


 18日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買い戻しが続き、日経平均株価は続伸する公算が大きい。3万7000円台後半で強調展開が見込まれる。足もとでは世界的にリスクオフの巻き戻し局面に移行している。前日の欧州株市場は文字通り全面高となった。そのなかドイツの主要株価指数であるDAXは続伸し、直近2営業日合計で590ポイント弱(2.6%)の戻りをみせた。ウクライナとロシアの戦争については米国の親露的なスタンスは警戒されるものの、18日に予定されるトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領との電話協議を前に、停戦に向けた動きが進展しているとの見方が投資家のセンチメント改善につながっている。また、独政府の財政拡張に向けた政策転換の姿勢をポジティブ視する買いが優勢となっている。一方、米国株市場では景気敏感株や消費関連などを中心に買いが続き、NYダウが350ドルあまりの上昇を示し、前の日と合わせ1000ドル強水準を切り上げた。この日に発表された2月の米小売売上高は市場予想を下回ったが、自動車及び自動車部品を除くとコンセンサス通りだったことで、過度な懸念が後退し空売り筋のショートカバーを誘った。個別ではテスラ<TSLA>は4.8%安と大きく売られたほか、エヌビディア<NVDA>も軟調だったが、全体相場への影響は限られている。東京市場では欧米株全面高を受け、先物主導で戻り足を強めそうだ。足もと外国為替市場で円安方向に振れていることも追い風となりやすい。ただ、日経平均3万8000円台近辺は累積売買代金も高水準であり、戻り売り圧力が意識される。日銀金融政策決定会合とFOMCの結果発表を19日に控えており、米株価指数先物の値動きなども横にらみに、買い一巡後はポジション調整の売りで上値が重くなる可能性もある。

 17日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比353ドル44セント高の4万1841ドル63セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同54.578ポイント高の1万7808.664だった。

 日程面では、きょうは1年物国庫短期証券の入札、1月の第3次産業活動指数、2月の首都圏マンション販売など。海外では、3月の欧州経済センター(ZEW)の独景気予測指数、1月のユーロ圏貿易収支、2月の米輸出入物価指数、2月の米住宅着工・許可件数、2月の米鉱工業生産指数、米20年債の入札など。なお、マレーシア市場は休場。

出所:MINKABU PRESS


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