外為サマリー:149円ちょうど近辺で推移、CPI公表後に下押しも持ち直す


 21日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=148円99銭前後と19日の午後5時時点に比べて28銭程度のドル安・円高となっている。

 19日の日銀の金融政策決定会合を通過した後のドル円相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて一時1ドル=148円10銭台までドル安・円高方向に振れた。メンバーの金利見通しからは年2回の利下げが示唆された一方、経済見通しが下方修正となった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は利下げを急がない姿勢をみせたものの、米国景気に対する慎重な見方から米金利が低下した。トランプ米大統領が、関税の影響が経済に徐々に出てくるなかで、FRBは利下げをしたほうがいい、などとSNSに投稿したことも、ドル円相場の重荷となった。一方、20日発表の米経済指標は総じて米国景気の底堅さを示すものとなり、ドル売り・円買いポジションの反対売買を促した。

 総務省が21日朝方に発表した2月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除くコアCPIが前年同月比3.0%の上昇となった。市場予想を上回る伸びとなったことで、日銀が追加利上げに踏み切りやすくなるとの見方からドル安・円高方向に傾く場面があったものの、すぐに持ち直した。日経平均株価が朝安後にプラスに転じるなど底堅い動きとなるなかにあって、投資家のリスク許容度が改善し、円売りを促した。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0853ドル前後と19日の午後5時時点に比べて0.0039ドル程度のユーロ安・ドル高となった。対円では161円71銭前後と同88銭程度のユーロ安・円高で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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