21日の株式相場見通し=続落か、欧米株安で買い手控えも底堅さ発揮


 21日の東京株式市場は売り買い交錯もやや売りに押される展開となり、日経平均株価は続落する可能性が高そうだ。フシ目の3万8000円大台近辺では累積売買代金が高水準で戻り売り圧力が強く、直近2営業日連続でザラ場に3万8000円台を回復しながら、終値では3万7000円台に押し戻される動きが続いている。きょうは海外株市場の上昇が一服したことを受け、買い手控えムードが漂う。前日は欧州株市場が総じて安かった。トランプ米政権が打ち出す関税政策が欧州経済に与える影響を警戒する動きがくすぶるなか、ドイツの主要株価指数であるDAXは1.2%安と続落、個別では独防衛大手のラインメタルなども下値を探った。また、米国株市場では、午前中はNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに高く推移する場面もあったが、午後の取引で軟化し両指数とも小幅ながら反落して引けた。注目されたFOMCは政策金利の据え置きを決めたがこれは織り込み済みであり、メンバーの政策金利見通しでは年内2回の利下げ見通しが維持されたことで、投資家の不安心理後退につながったものの上値は重かった。トランプ米大統領が自身のSNSでFRBの利下げを促すコメントをだしたが、関税政策の経済への影響を肯定するともとられる発言で、これが買い気を削いだ面もあったようだ。東京市場では、前週末から日経平均が戻り足を強め18日までの3営業日で1000円以上水準を切り上げたが、祝日前の19日は後場に利益確定売り圧力が表面化した。きょうも前日の欧米株市場が総じて冴えない展開だったことから手掛かり材料に乏しく、積極的に上値を買い進む地合いは想定しにくい。一方、下値を売り込む環境にもなく、3万7000円台半ばから後半で底堅い値動きが予想される。

 20日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比11ドル31セント安の4万1953ドル32セントと小幅反落。ナスダック総合株価指数は同59.164ポイント安の1万7691.626だった。

 日程面では、きょうは2月の全国消費者物価指数(CPI)、24年10~12月期の資金循環統計、2月の食品スーパー売上高、2月の主要コンビニエンスストア売上高など。海外ではロシアが政策金利を発表する。

出所:MINKABU PRESS


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