東京株式(大引け)=68円安、米関税への警戒感から引け際に下げ幅広げる


 24日の東京株式市場は日経平均が狭いレンジでもみ合う展開となり、小幅プラス圏とマイナス圏を行き来する展開となったが、引け際に売り圧力が強まり結局下落して取引を終えている。TOPIXも安かった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比68円57銭安の3万7608円49銭と3日続落。プライム市場の売買高概算は16億5666万株、売買代金概算は3兆7894億円。値上がり銘柄数は476、対して値下がり銘柄数は1105、変わらずは56銘柄だった。

 きょうの東京市場は様子見ムードの強い地合いとなった。前週末終値を挟み狭いレンジでの往来となったが、引け際に下げ幅を広げ、この日の安値で取引を終えている。とはいえ、下げ幅は70円弱と小幅にとどまっている。朝方は前週末の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が上昇して引けたことを引き継ぐ形で、買い優勢のなかスタートしたが上値も重かった。トランプ米政権下で4月早々に打ち出される相互関税への影響を警戒する動きが根強い。一方、下値では3月期末を前に配当権利取り狙いの買いなどが観測され、全体相場の下支えとなった。前引けと比較して大引けは日経平均、TOPIXともに下げ幅を広げたが、値下がり銘柄数は逆に減少した。それでも1100を上回りプライム市場の68%の銘柄が下落している。

 個別では、三菱重工業<7011.T>が商いを膨らませながらも売り物に押される展開となったほか、ディスコ<6146.T>、アドバンテスト<6857.T>も安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクが利食われた。任天堂<7974.T>も冴えない。アンビスホールディングス<7071.T>がストップ安に売り込まれ、ゼンショーホールディングス<7550.T>、キオクシアホールディングス<285A.T>が大きく下値を探る展開となった。ローツェ<6323.T>、アイチコーポレーション<6345.T>、レノバ<9519.T>なども値を下げた。

 半面、売買代金首位となったフジクラ<5803.T>が堅調、川崎重工業<7012.T>もプラス圏で引けた。ソフトバンクグループ<9984.T>が買われ、住友不動産<8830.T>が大幅高となった。アシックス<7936.T>が活況高となり、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>も堅調。太陽ホールディングス<4626.T>が値上がり率トップに買われたほか、伊藤ハム米久ホールディングス<2296.T>、山一電機<6941.T>が大きく上値を伸ばした。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>も活況高。

出所:MINKABU PRESS


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