24日の株式相場見通し=強弱観対立、日経平均は25日線を巡る攻防に


 24日の東京株式市場は強弱観対立の中も底堅さを発揮し、日経平均株価は比較的狭いゾーンで往来する展開となりそうだ。3万7000円台半ばを中心に方向感の見えにくい地合いとなることが予想される。前週末は欧州株市場が引き続き利益確定売り優勢の動きで、ドイツの主要株価指数であるDAXが3日続落、フランスのCAC40も続落した。トランプ米政権下での関税政策に警戒感が拭えず、貿易戦争による欧州経済への影響を懸念する売りの勢いが押し目買いを上回る状況だった。週末ということもあり持ち高調整の売り圧力も意識された。一方、米国株市場では朝方は大きく下値を探る動きだったものの、午後の取引でハイテク株を中心に買いが厚くなり、引け際には大口の買い注文が入りNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに反発して引けている。これまでトランプ米大統領は4月2日に相互関税を導入する方針を示してきたが、21日の午前中に導入に際して「柔軟性がある」との認識を示したほか、中国とは関税を巡り習近平国家主席と協議する姿勢をみせたことが伝わり、市場センチメントの改善につながった。もっとも、トランプ関税を警戒するムードは相変わらずで、FRBの金融政策についても、この日はNY連銀のウィリアムズ総裁などFRB高官が講演でタカ派的ともとれる発言を行ったことで、上値を押さえる要因となった。東京市場では日経平均が今月11日に長い下ヒゲを形成して目先の底値を確認し、以降は次第高の動きをみせたが、今のところ25日移動平均線が上値抵抗ラインとなっている状況だ。同移動平均線を終値で明確にブレークできるかが注目される。株式需給面では3月期末を控え、配当権利取りの買いが下値を支える可能性がある。

 21日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比32ドル03セント高の4万1985ドル35セントと小幅反発。ナスダック総合株価指数は同92.425ポイント高の1万7784.051だった。

 日程面では、きょうはマイナ免許証の開始日となる。海外では3月のユーロ圏PMI、3月の米PMI(S&Pグローバル調査)など。

出所:MINKABU PRESS


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