<注目銘柄>=マイクロ波、長期下降トレンドに終止符か


 マイクロ波化学<9227.T>は上場来の底値圏に位置しているが、ここにきて約2年半にわたる長期下降トレンドから脱却に向かう気配が漂う。同社はマイクロ波による研究開発に傾注し、産業向けにソリューションの提供などを行う。25年3月期は前期の大型案件の剥落で大幅減益予想にあるが、株価的には既に織り込まれた水準といってよい。来期以降は増勢基調にある新規案件獲得を背景に収益も回復傾向を示す公算が小さくない。

 同社のビジネスモデルはマイクロ波を産業用途で活用することを主眼に置くが、元来、マイクロ波は軍事面での研究が活発である。特に、近年は軍用ドローンが重要なポジションを占めるなか、この対策として高出力マイクロ波が注目されている。また、核融合分野でも生成に際してマイクロ波の有効性が指摘されており、同社の活躍機会が高まる可能性がある。

 株式需給面では貸株市場を経由した空売りが溜まっており、そのショートカバーが株価に浮揚力を与えるケースも考えられる。同社が東証グロース市場に新規上場したのは2022年の6月。同年の11月には3105円の上場来高値をつけている。時価はそこから「半値八掛け二割引き」を大幅に下回る水準まで売り込まれているだけに、リバウンドに向けたエネルギーも醸成されている。(桂)

出所:MINKABU PRESS


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