午後:債券サマリー 先物は4日続落、長期金利1.575%に上昇


 25日の債券市場で、先物中心限月6月限は4日続落。米関税政策を巡る懸念が和らいだことや、日銀の追加利上げ観測が依然として根強いことが影響した。

 トランプ米大統領は24日の記者会見で、多くの国を関税免除の対象とする可能性があるとの考えを示した。これを受けて関税政策などで米景気の減速感が強まることへの警戒が薄まり、前日の米長期債相場が続落(金利は上昇)した流れが東京市場に波及。また、日銀が朝方発表した1月23~24日開催分の金融政策決定会合の議事要旨で、ある委員が「経済・物価が見通しに沿って推移していくならば、2025年度後半に1%程度という水準を念頭に置き、そこに向けて政策金利を引き上げていくことが望ましい」との見方を示したことが明らかとなり、追加利上げが改めて意識されたことも相場の重荷となった。この日に財務省が実施した流動性供給入札(対象:残存期間5年超15.5年以下)は、応札倍率が2.85倍(前回は2.46倍)と無難な結果となったが相場を押し上げる材料には至らず。債券先物は午後0時40分ごろに137円41銭をつけたあとは下げ渋る動きとなったものの、買い手掛かりに乏しいことから戻りは限定的だった。

 先物6月限の終値は、前日比36銭安の137円48銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.040%上昇の1.575%と2008年10月以来の高水準で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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