午後:債券サマリー 先物は5日続落、日銀利上げ観測で 長期金利は1.580%で推移


 26日の債券市場で、先物中心限月6月限は5日続落した。年度末で国内の金融機関が積極的な売買を手控えるなか、日銀の早期の利上げ観測が広がり、先物への売りが膨らんだ。

 日銀の植田和男総裁は26日、衆院財務金融委員会に出席し、「通貨及び金融の調節に関する報告書」(半期報告)の概要について説明した。物価見通しについては、上振れと下振れの両サイドのリスクがあるとの認識を示した。全体的には従来の姿勢を踏襲した発言が多く、円債市場への影響は総じてニュートラルなものとなった。

 時間外取引で米長期金利はやや水準を切り上げており、円債相場には重荷となった。債券先物は午後に一時137円27銭まで下げる場面があった。日銀が26日に発表した2月の企業向けサービス価格指数は前年同月比で3.0%上昇。伸び率は1月の3.2%から鈍化した。相場への反応は限定的なものとなっている。なお、早大教授を務めた小枝淳子氏が、同日付で日銀審議委員に就任した。リフレ派とされ25日付で任期を終えた安達誠司審議委員の後任となる。

 先物6月限は前営業日比9銭安の137円39銭で取引を終えた。新発10年債利回りは午後3時過ぎの時点では同0.005ポイント高い1.580%で推移。一時1.585%と、2008年10月以来の高水準をつけた。

出所:MINKABU PRESS


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