27日の株式相場見通し=反落、米ハイテク株安と自動車関税を警戒


 27日の東京株式市場は目先利益確定の売りが優勢となり、日経平均株価は3日ぶり反落となりそうだ。前日に約1カ月ぶりに終値で3万8000円台を回復したが、きょうは再び3万7000円台後半まで押し戻される可能性が高い。前日の欧州株市場は高安まちまちの展開ながら、ドイツの主要株価指数であるDAXやフランスのCAC40などが1%前後の下落を示した。トランプ関税に対する警戒感がリスク回避目的の売りを誘導し、全体相場を押し下げた。他方、米国株市場でもハイテク株を中心に売り圧力が強い地合いとなった。半導体関連ではエヌビディア<NVDA>が5.7%安と急落、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3.3%安と大幅続落した。更に電気自動車(EV)大手のテスラ<TSLA>も5.6%安に売り込まれ、マグニフィセント・セブンの下落が目立つなか、市場センチメントが冷やされた。この日はトランプ米大統領が自動車関税について記者会見を開くことが伝わり、これを受けて自動車株に大きく値を下げるものが多かった。東京市場では、米ハイテク株安を背景にリスクオフの地合いを余儀なくされ、目先筋の利益確定の売りを誘発する公算が大きい。一方、外国為替市場では1ドル=150円台で推移するなど円安水準が維持されていることで、これはハイテク株や自動車株の下支え材料となる可能性があるほか、きょうは3月権利付き最終売買日ということもあって、駆け込みでの配当及び株主優待権利取りを狙った買いなどが日経平均やTOPIXの下げを緩和するケースも考えられる。取引時間中は米株価指数先物の値動きなどにも左右されそうだ。

 26日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比132ドル71セント安の4万2454ドル79セントと4日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同372.840ポイント安の1万7899.015だった。

 日程面では、きょうは週間の対外・対内証券売買契約など。海外では1~2月期中国工業企業利益、週間の米新規失業保険申請件数、10~12月期米実質国内総生産(GDP)確報値、2月の米仮契約住宅販売指数など。

出所:MINKABU PRESS


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