「地方銀行」が2位にランクアップ、追加利上げと業界再編の2つの思惑働く<注目テーマ>


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 みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「地方銀行」が2位にランクインしている。

 追加利上げと業界再編への2つの思惑が引き続きくすぶっていることが、注目度を強めることにつながっている。日銀が28日に発表した金融政策決定会合(18~19日開催)の「主な意見」では、「経済・物価の見通しが実現していくとすれば、それに応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」との考えが改めて示された。また、総務省が28日に発表した3月の東京都区部の消費者物価指数では、生鮮食品を除く総合指数は109.1で前年同月比2.4%の上昇と市場予想(2.2%の上昇)を上回っており、日銀が物価抑制のために追加利上げに動くとの思惑を働かせることにつながっている。地方銀行はメガバンクに比べて金利ビジネスへの依存度が相対的に高く、金利上昇局面では収益への影響が大きくなることから、「地方銀行」への関心を高めている。

 一方の再編への思惑では、26日夜の日本経済新聞電子版で「千葉県で最大手地銀の千葉銀行が同県3位の千葉興業銀行の株式20%弱を取得する方向で最終調整していることが26日、わかった」と報じられたことが注目されている。これに対して千葉銀行<8331.T>は「当行が発表したものではない。本件を含めて経営戦略上の選択肢についてはさまざまな可能性を模索しているが、現時点で決定した事実はない」とのコメントを発表。ただ、仮に経営統合が実現すれば総資産で地銀2番手のグループとなることから、注目度が高い。また、しずおかフィナンシャルグループ<5831.T>傘下の静岡銀行と山梨中央銀行<8360.T>、八十二銀行<8359.T>の3行が27日、静岡・山梨アライアンスの新たな事業展開として包括業務提携を締結し、「富士山・アルプス アライアンス」を発足したと発表したことも再編思惑を強めることにつながっている。

 この日は、全般相場の下落もあって目立った動きはないものの、引き続き関連銘柄には注目が必要だろう。

出所:MINKABU PRESS


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