午後:債券サマリー 先物は反落、長期金利1.500%に上昇


 1日の債券市場で、先物中心限月6月限は反落。足もとで続伸していた反動から売りが出やすかったほか、前日のNYダウが反発し投資家のリスク回避姿勢が和らいだことが影響した。

 加えて、日銀が31日夕に公表した4~6月の国債買い入れオペ(公開市場操作)の運営方針で、月間の購入予定額が1~3月の4兆5000億円から4兆1050億円に減らされたことから需給悪化が意識された面もあるもよう。この日の朝方に日銀が公表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)は、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)がプラス12と前回24年12月調査のプラス14から小幅悪化したが、大企業非製造業の業況判断DIはプラス35と前回のプラス33から改善したことで、日銀の追加利上げ観測を変えるまでには至らなかった。ただ、トランプ米政権が4月2日に公表する「相互関税」への警戒感から安全資産とされる債券は売りにくく、前日の米長期債相場が続伸(金利は低下)したことが国内債を下支え。債券先物は午前9時00分すぎに138円08銭まで軟化したあとは下げ渋る動きとなり、午後0時50分すぎには一時138円34銭まで値を戻した。とはいえ、米関税政策の詳細が判明するまでは積極的には動きにくいことから買いは続かなかった。

 先物6月限の終値は、前日比13銭安の138円27銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.015%上昇の1.500%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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