午後:債券サマリー 先物は大幅続伸、米関税発表を受けリスク回避の動き


 3日の債券市場で、先物中心限月6月限は大幅続伸。米政権による相互関税の詳細が日本時間早朝に発表され、世界的な景気減速懸念が広がるなか安全資産需要が高まった。

 トランプ米大統領は貿易相手国と同水準まで関税率を引き上げる「相互関税」について、すべての輸入品に対して一律10%の関税をかけたうえで、一部の国・地域に対しては更に高い税率(日本24%、中国34%、EU20%など)を課すと発表した。想定よりも厳しい内容との見方から投資家のリスク回避姿勢が強まり、日経平均株価が大幅安となったほか、時間外取引では米長期金利が低下したことで国内債への買いが活発化。日本経済に深刻な影響が及ぶ可能性があることから、日銀の追加利上げ時期が先送りされるとの思惑も一部にあったようだ。債券先物は朝方に140円00銭まで上昇したあと伸び悩む場面もあったが、財務省が実施した10年債入札を無難に通過すると再び上げ幅を拡大。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が11銭と前回(3月4日)の21銭から縮小したほか、応札倍率は3.15倍と前回の2.66倍を上回り、一定の需要を集めたことが買い安心感につながったようだ。

 先物6月限の終値は、前日比1円17銭高の139円75銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.125%低下の1.340%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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