米外為市場サマリー:米大統領の相互関税発表を受け149円20銭台に軟化


 2日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=149円28銭前後と前日と比べて30銭強のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=162円04銭前後と同60銭弱のユーロ高・円安だった。

 この日に米民間雇用サービス会社ADPが発表した3月の全米雇用リポートで、非農業部門の雇用者数は前月から15万5000人増えた。また、米商務省が発表した2月の製造業新規受注は市場予想を上回り、米景気懸念が和らいだことからドル買い・円売りが流入した。その後、トランプ米大統領が世界各国からの輸入品に対して「相互関税」をかけることを公表するとドル円相場は乱高下。関税率の基本設定が10%と当初報じられていた20%前後よりも小さかったことから150円40銭台に上伸する場面もあったが、国・地域別の関税率(日本24%、中国34%、EU20%など)が分かると、米景気悪化や貿易戦争が警戒されるなか149円20銭台に軟化した。一方、「EUの執行機関である欧州委員会は、トランプ米大統領が打ち出す包括的な関税措置によって特に打撃を受ける恐れがある経済分野を対象に緊急支援策を準備している」と一部で報じられたことなどを手掛かりにユーロが堅調だった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0853ドル前後と前日に比べて0.0060ドル程度のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS


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