外為サマリー:一時145円30銭台に軟化、時間外の米金利低下が影響


 4日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=145円85銭前後と前日の午後5時時点に比べて1円40銭程度のドル安・円高となっている。

 トランプ米大統領が2日に相互関税の詳細を発表し、世界経済の悪化や貿易戦争に対する懸念が強まるなか、3日のニューヨーク市場では一時145円20銭と約6カ月ぶりのドル安・円高水準をつけた。この日の東京市場では値ごろ感による押し目買いで午前9時10分ごろに146円41銭まで下げ渋る場面もあったが、景気停滞とインフレが同時に起こる「スタグフレーション」が警戒されていることから戻りは限定的。日銀の植田和男総裁は午前の衆院財務金融委員会で、米関税政策は内外経済の下押し要因になるとしたうえで「外部環境の変化に伴う見通しの修正に合わせて適切に政策対応を行う」考えを示したが、相場の反応は限られた。午後に入ると、時間外取引で米長期金利が節目の4%を割り込んだことなどが影響するかたちで再びドルを売る動きが活発化。今晩には3月の米雇用統計の発表やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が予定されているが、米景気減速が改めて意識されれば一段とドル安が進む可能性があり、リスク回避の動きから午後2時00分ごろには145円31銭まで下押した。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1084ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0115ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=161円66銭前後と同10銭強のユーロ高・円安で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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