午後:債券サマリー 先物は4日続伸、安全資産を選好する動き継続


 7日の債券市場で、先物中心限月6月限は4日続伸。トランプ米政権の関税政策が世界経済に与える悪影響が警戒されるなか、相対的に安全資産とされる債券を選好する動きが続いた。

 中国政府は4日、米国の相互関税への対抗措置として10日から全ての米国製品に34%の追加関税を課すと発表した。貿易摩擦の激化が世界経済を下押しするとの懸念から投資家がリスク回避姿勢を強めており、債券先物は寄り付き直後に一時142円95銭まで上伸した。ただ、足もとで急激に買われたことや、今週は財務省による30年債入札(8日)と5年債入札(10日)が予定されていることから一段の上値追いには慎重ムード。この日の時間外取引で米長期金利の低下が一服したことが影響し、午前10時50分ごろには141円87銭まで上げ幅を縮小する場面があった。とはいえ、トランプ米大統領が6日に先週の米株価急落について「意図的に下落をあおっているわけではない」などと述べ、関税措置を見直す用意を一切示唆しなかったことから投資家心理は冷え込んだまま。金融・資本市場の混乱を受け、日銀の追加利上げ観測が後退していることも債券の支えとなり、午後は再び買いが膨らんだ。

 先物6月限の終値は、前週末比62銭高の142円27銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時1.105%と約3カ月ぶりの低水準をつけ、午後3時時点では前週末比0.090%低い1.110%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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