午前:債券サマリー 先物は急反落、リスク回避姿勢和らぎ売り優勢


 8日の債券市場で、先物中心限月6月限は急反落。7日の米長期債相場が下落(金利は上昇)するなど投資家のリスク回避姿勢が和らいだことで、国内債にも売りが膨らんだ。

 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は7日、相互関税を公表したトランプ米政権に「工業製品でゼロ対ゼロの関税を提案した」ことを明らかにした。トランプ米大統領が同日に数十カ国に対する広範囲な上乗せ税率の適用計画を一時停止することは考えていないと述べた一方、交渉には応じる余地があることを示唆したこともあり、貿易摩擦が激化するとの過度な懸念がいったん薄らいだ。ただ、米関税政策が世界経済を下押しするとの警戒感は残っており、債券先物は朝方に140円73銭まで軟化したあとは下げ渋り。中国商務省が「米国が中国に対し50%の追加関税を課すといった脅しを実行に移した場合、中国は自国の権利を守るために必要な措置を講じる」と表明したことが伝えられると午前10時50分ごろには一時141円44銭まで値を戻した。なお、きょうは財務省による30年債入札が実施される。

 午前11時の先物6月限の終値は、前日比92銭安の141円35銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前日に比べて0.105%高い1.215%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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