明日の為替相場見通し=リスク回帰の動き続くか


 今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、リスク資産に回帰する動きが続くかどうかが注目される。予想レンジは1ドル=145円00銭~148円50銭。

 トランプ米大統領は9日午後、同日に発動した相互関税について一部の国と地域で90日間の一時停止を許可する考えを示した。米国の関税強化が世界経済を下押しするとの警戒感が和らぐなか、同日のニューヨーク市場でドル円相場は一時148円27銭まで急伸した。ただ、米政権が5日に課した10%の一律関税は維持されているほか、中国に対しては追加関税を125%に引き上げるとしており、米関税政策を巡る不透明感は残ったまま。米中の貿易戦争が激しさを増せば、低リスク通貨とされる円が再び買われやすくなるだろう。

 一方、日本時間今晩に発表される3月の米消費者物価指数(CPI)でインフレ鈍化が示された場合、景気停滞とインフレが同時に起こる「スタグフレーション」の懸念が後退し、ドルが買われる可能性も。このほかの注目材料としては、前週分の米新規失業保険申請件数や3月の米財政収支、米連邦準備理事会(FRB)副議長候補のボウマン理事が米上院の指名公聴会で証言などがある。

出所:MINKABU PRESS


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