東京株式(大引け)=2894円高、相互関税の一時停止でリスクオフの巻き戻し局面に


 10日の東京株式市場は文字通りの全面高商状となり、日経平均株価は歴代2位となる2900円近い上昇で3万4000円台後半まで一気に水準を切り上げた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比2894円97銭高の3万4609円00銭と急反発。プライム市場の売買高概算は27億4921万株、売買代金概算は5兆5949億円。値上がり銘柄数は1623、対して値下がり銘柄数は8、変わらずは6銘柄だった。

 きょうの東京市場は前日までのリスクオフ相場の反動で半導体関連や自動車などの輸出株のほか、ここ大きく売り込まれた銀行など幅広い銘柄が一斉に買い戻される展開となった。前日にトランプ米政権が相互関税の上乗せ分について日本を含む一部の国と地域に対し90日間停止することを発表した。これを受け米国株市場では、米経済や世界経済へのダメージが緩和されるとの思惑から買いが集まり、NYダウが過去最大の上げ幅を記録。また、マグニフィセントセブンなど大手IT株をはじめハイテクセクターへの買いが特に目立ち、ナスダック総合株価指数はダウを大きく上回る上昇率を記録した。東京市場もこれを引き継ぎ全面高様相に。急速な円安も追い風となった。個別株の売買代金上位100銘柄はすべて上昇、値上がり銘柄数は全体で1600を上回り、プライム市場の99%の銘柄が高くなった。また、売買代金は5兆6000億円近くに膨らんでいる。

 個別では、断トツの売買代金をこなした三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>や三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>などメガバンクが大きく上値を伸ばし、三菱重工業<7011.T>も物色人気。ディスコ<6146.T>、アドバンテスト<6857.T>なども売買代金を膨らませ値を飛ばした。トヨタ自動車<7203.T>、ソニーグループ<6758.T>が値を上げ、ソフトバンクグループ<9984.T>も大きく切り返した。キオクシアホールディングス<285A.T>は値上がり率トップとなった。古野電気<6814.T>が急騰、フジクラ<5803.T>の上げ足も目立つ。このほか、ラウンドワン<4680.T>、楽天銀行<5838.T>などが大きく水準を切り上げた。

 半面、サイゼリヤ<7581.T>、エービーシー・マート<2670.T>が値を下げたほか、マニー<7730.T>も売りに押された。コシダカホールディングス<2157.T>が値を下げ、ZOZO<3092.T>もやや軟調だった。

出所:MINKABU PRESS


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