午前:債券サマリー 先物は大幅反落、リスク回避姿勢和らぐ


 10日の債券市場で、先物中心限月6月限は大幅反落。トランプ米大統領が相互関税の上乗せ部分について、一部の国・地域で90日間停止すると表明したことでリスク回避姿勢が和らいだ。

 関税強化による世界経済への懸念が後退するなか、安全資産志向が巻き戻されて日経平均株価が急反発した半面、債券には売りが先行した。ただ、米政権が5日に課した10%の一律関税は維持されているほか、対中強硬姿勢を崩していないなど不透明要因も多く、債券先物は朝方に一時139円89銭まで軟化したあとは下げ渋り。この日の時間外取引で米長期金利が低下したことも国内債の支援材料となり、午前9時40分ごろには140円71銭まで値を戻す場面があった。とはいえ、きょうは財務省が5年債入札を実施するほか、円安が再燃すれば日銀の追加利上げ観測が再び強まるとの見方もあって買いは続かなかった。

 午前11時の先物6月限の終値は、前日比1円03銭安の140円31銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時1.400%に上昇し、その後は前日比0.070%高い1.345%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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