<注目銘柄>=JR九州、26年3月期は値上げ効果発揮へ


 JR九州<9142.T>は底値離脱の動きを見せており、好業績期待のディフェンシブ株としての評価が高まれば、一段の株価修正が期待できる。

 同社は、九州新幹線、西九州新幹線をはじめ、特急「ゆふいんの森」や「A列車で行こう」など独創的な観光列車で鉄道ファンを魅了する。不動産部門では「JR博多シティ」がけん引する形で駅ビルテナント売上高が足もとで好調に推移。オフィスビルや賃貸マンションの入居率も堅調で、ホテル事業ではインバウンドの追い風が吹いている。一方、JR上場4社間の比較では株価に出遅れ感がある。

 博多と韓国・釜山を結ぶ高速船「クイーンビートル」で浸水隠し問題が発覚し、日韓航路からの撤退に迫られるなど、社会的な制裁を受けたことは記憶に新しい。25年3月期は売上高が前の期比4.9%増の4411億円、最終利益が同9.8%増の422億円となる見込みで、業績そのものは回復基調にある。加えて、4月1日に運賃の値上げに踏み切っており、今期業績に押し上げ効果をもたらす見込みだ。チャート上では10日にハンギングマン(首吊り線)が出現したものの、下落トレンド後ということもあり、一定の押し目買い意欲を物語っていると受け止めることが可能だ。トランプ米政権の関税政策の影響を受けにくい好業績・ディフェンシブ株として、投資マネーが継続的に流入する展開が見込めるだろう。(碧)

出所:MINKABU PRESS


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