午後:債券サマリー 先物は急反発 リスク回避ムード続く 長期金利1.355%で推移


 11日の債券市場で、先物中心限月6月限は急反発した。トランプ米政権の関税政策と対中強硬姿勢を受けて投資家心理が冷え込んだ状態にあり、リスク性資産の株式から債券に資金を移す目的の買いが優勢となった。半面、読売新聞オンラインが11日早朝に自民、公明両党が消費税の減税を政府に求める検討に入ったと報じた。財政負担の増大と国債増発リスクが意識されたことは円債相場の上値を圧迫した。午後は高値圏でもみ合いを続けた。

 米長期金利は時間外取引において4.4%台で高止まりした。米国債に対しては引き続き換金目的の売りが広がり、金利が上昇する可能性があるとの警戒感が続いた。円債市場では中期債の利回りに低下圧力が掛かった一方、超長期債利回りが上昇。利回り曲線(イールドカーブ)はスティープ化した。日本の財政悪化リスクは超長期債や長期債を中心に重荷となった。

 先物6月限は寄り付きの140円61銭を安値として、午後に一時141円18銭まで上昇。その後は伸び悩むなど、不安定な動きをみせた。

 先物6月限は前営業日比79銭高の141円07銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は午後3時過ぎの時点では1.355%で推移。この日は1.335%~1.365%の範囲で上下動した。

出所:MINKABU PRESS


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