午後:債券サマリー 先物は反落、20年債入札結果は弱め


 15日の債券市場で、先物中心限月6月限は反落。トランプ米政権の関税政策に対する警戒感が和らいだほか、この日に財務省が実施した20年債入札が弱めの結果となったことが影響した。

 米税関・国境取締局(CBP)が11日に相互関税の対象から電子関連製品を除外すると発表し、ラトニック米商務長官が13日に別の関税枠に当てはめることを表明したことで関税緩和への期待が広がった。また、トランプ米大統領は14日に輸入自動車・部品に対する関税の一時免除の可能性について検討していることを明らかにしており、投資家のリスク回避姿勢の後退が安全資産とされる債券相場を圧迫した。朝方の売りが一巡したあとは下げ渋る場面もあったが、日経平均株価の続伸が重荷となり戻りは限定的。午後に入って20年債入札の結果が明らかになると、債券先物は一時140円34銭まで下げ幅を広げた。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が34銭と前回(3月12日)の20銭から拡大し、応札倍率が2.96倍と前回の3.46倍を下回ったことで需給の緩みが意識されたようだ。

 先物6月限の終値は、前日比67銭安の140円45銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.025%高い1.360%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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